スポーツバイクなどの変速機付き自転車に多い修理が
ディレーラーハンガーの破損による修理です。
ディレーラーハンガーとは、
自転車のフレームと変速機を繋ぐ金具になるのですが
変速機はフレームよりも外側にセットされるので
右側に倒れてしまったときに地面などにぶつかりやすい場所になってしまうんですね。
結果、変速機は内側に曲がってしまうと。(=ディレーラーハンガーが曲がってしまう)
そしてそれを気付かないまま走行し、LOW側、大きい歯に変速した時に
内側に曲がった変速機は後ろ車輪に巻き込んでしまう訳です。
写真を見てみましょう。
オーナー様が自転車をひいてご来店です。
当店でお買い上げ頂いたセンチュリオンのBACK FIRE compです。
ディレーラーハンガーは折れて変速機も外れた状態です。
診察&修理です。
裏側は折れたハンガーの半分だけ残ってます。
オーナー様はもげた部品を持ってきてくれたので状態が解りやすいですね。
そうです。左の金具がディレーラーハンガーです。
変速機のプーリー(歯車)も外れてしまっていますね。
取り寄せしたBACK FIRE用の新しいディレーラーハンガーと変速機です。
患部を洗浄して
ディレーラーハンガーを取り付けます。
後ろ車輪の振れ取りを済ませて1度車輪をセットします。
アライメントのチェックです。新しいものでも確認は大切です。
元が曲がっていたらうまく機能はしませんからね。
変速機を取り付け。段々と仕上がっていきます。
ここで更に確認です。
チェーンの状態です。
分かります?中央らへんのチェーンがねじれています。
チェーンも巻き込みの衝撃によってねじれてしまうケースがあります。
もう1枚。こんな少しの曲がりでもうまく機能はしません。
残念ながらチェーンも交換になってしまいます。
チェーンを新しくして変速調整です。
そして自転車全体の点検チェック。
リペア完了です✨
今回は
①ディレーラーハンガー
②変速機
③チェーン
④後ろ車輪の振れ取り
の4カ所がダメージを負ってました。
やっぱり折れてしまうとそれなりに費用はかかってしまいます。
もし。
落車してしまった
倒れてしまった
知らないうちに倒されてしまったなどで
変速が怪しい場合は自転車の後ろから変速機周りを確認してみてください。
違う自転車ですが、こんな風に内側にエンドが曲がってましたら
1度お店に自転車をお持ちください。
ディレーラーハンガーが折れずに浅い曲がりであれば
修正ツールで曲がりをお直しすることができます。
しかし、自転車の状態やモデルによっては交換の判断になる場合もありますので
いずれにしても曲がりが見受けられる時はご相談ください。
*ディレーラーハンガーはメーカー専用品です。
従って取り扱いのないブランドのディレーラーハンガーは
お取り寄せ致しかねますのでご了承ください。
南林間店
麻生